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キャンバーアダプターを取り付ける【メリットとデメリット】について

キャンバー角をお手軽に付ける事が出来るため、キャンバーアダプターは人気の商品です。

 

SNS等を見ていても、キャンバーアダプターを装着された車両はよく目にします。

 

お手軽なだけに【デメリット】も多いんじゃない?

 

そんな風に考える人も多いようです。

 

そこでこの記事では、キャンバーアダプターを取り付ける前に知っておきたいデメリットとメリットについて解説していきます。

 

 

キャンバーアダプター4つのデメリット

  • 車検に通らない
  • ボルトが緩むリスク
  • ホイールサイズ(インチ)が限られる
  • キャンバー調整は出来ない

 

車検に通らない

 

まず始めに、キャンバーアダプターを取り付けた状態では車検に通すことは出来ません。

 

これは、キャンバーアダプターを取り付ける事によって、ロアアームの取り付け位置(距離)が変わるためです。

 

車検に通らない理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。

 

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ボルトが緩むリスク

 

キャンバーアダプターにありがちなのが、取り付けボルトの緩みです。

 

これは、ボルトのトルク管理が出来ていなかったり、スプリングワッシャーの取り付けがされていない事が原因である事が大半です。

 

ちなみにこれがスプリングワッシャーです。

 

 

ヤフオクやフリマアプリに出品されている中古品を見ると、スプリングワッシャーが付属していない商品がチラホラ…

 

過去に、友人のクラウンに取り付けた際は、1度もボルトの緩みはありませんでした。

 

取り付け時にしっかり確認しておけば、こちらも問題無い許容範囲内のトラブルだと思います。

 

ホイールサイズ(インチ)が限られる

 

キャンバーアダプターの取り付けに伴い、忘れられがち(知らないケース)なのがホイールサイズが限られてしまう事です。

 

キャンバーアダプターの厚み部分、ロアアームの位置が低くなるため、ホイールとロアアームの距離が近くなります。

 

あくまで目安程度ですが…

  • 厚み 20ミリ 18インチ 以上
  • 厚み 30ミリ 19インチ 以上

 

これは事前に頭に入れておけば、それほど大きなデメリットではありませんが、知らずに購入すると取り付け出来ない方も出てきます。

 

また、普段は何の問題がない方でも、純正ホイールを履く機会に、困るケースも多いです。

 

キャンバー調整は出来ない

キャンバーアダプターは決められた数値分、ナックル位置をオフセットすることによって、キャンバーが付きます。

 

調整式のアッパーアームやロアアームみたいに、ナックルのオフセット量は一律なので、キャンバー角を調整することが出来ません。

 

もし、キャンバー角の調整がしたくなった場合は、調整式のアッパーアームやロアアームを併用する必要があります。

 

とは言え、キャンバーアダプター:を取り付けようか迷っているユーザーの大半は、すでに調整式のアッパーアームを取り付けている場合があ多いので、それほど大したデメリットではないかもしれませんね。

 

キャンバーアダプター4つのメリット

 

  • 価格が安い
  • 取り付けが楽
  • キャンバーが付く
  • 車高が下がる

 

価格が安い

キャンバーアダプターを取り付けるという事は、実質的に延長ロアアームを取り付けた時に近い効果が得られます。

 

ちなみにクラウンのフロント延長ロアアームはこんなに高いです…

 

 

価格が安いというのは、価値観の問題もありますが、ここでは、この延長ロアアームとの金額を比較しています。

 

これと比べれば1万円〜で手に入れる事が出来るキャンバーアダプターは安いですよね。

 

 

取り付けが楽

純正のロアアームを延長ロアアームに交換するとなれば、当然ロアアームを完全に取り外す必要があります。

 

それに比べて、キャンバーアダプターは、ロアアームとナックルを切り離すだけで取り付けが可能です。

 

わざわざロアアームを完全に取り外す必要が無いだけで、取り付けに掛かる時間や揚力はかなり削減されます。

 

少しでもお手軽にキャンバーを付けたいと考える人の為に生まれた商品と言っても過言ではありませんね。

 

キャンバーが付く

当然商品名にも付いている通り、キャンバーが付きます。

 

正直、メリットとかの話では無いかもしれませんね。目的ですね…

 

ただ1つ言えるのは、価格に対して付くキャンバー角が大きいのはキャンバーアダプターのメリットです。

 

調整式のアッパーアームや、キャンバー加工が施されたナックルなどキャンバーを付ける方法は様々ですが、キャンバーアダプターはコスパ良くキャンバーが付きます。

 

 

以前に、セダンにキャンバーを付ける方法という記事を書いていますので、気になった方は読んでみて下さい下さい。(ダブルウィッシュボーン・マルチリンク)

 

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車高が下がる

キャンバーアダプターは、キャンバーが付くだけではありません。

 

キャンバーと同時に車高を下げる事も可能です。

 

これは、ロアアームの位置が下がる事が理由です。ロールセンターが下がるなんて言い方もします。

 

ダブルウィッシュボーン式サスペンションの場合、ロアアームに車高調が取り付けられているので、キャンバーアダプターの厚み分ロアアームが下がり、一緒に車高も下がります。

 

詳しくはこちらの記事で解説しています。

 

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キャンバーアダプター購入前の注意点

 

キャンバーアダプターを購入前にこれだけは押さえておいた方がいい注意点について少しお話しておきます。

 

主にこの2つが注意点です。

 

  • ホイールサイズに気を付ける
  • あまりホイールは内側に入らない

 

ホイールサイズに気を付ける

ホイールサイズに関しては先ほどもお伝えしましたが、自分のホイールサイズに【◯◯ミリ】のキャンバーアダプターは取り付け出来るのか?

 

普段履き用のホイールは19インチだから平気〜。って買った方で純正ホイールが18インチだから履けなくて困っていた方もいました。

 

これはよく購入前に確認しておきましょう。

 

あまりホイールは内側に入らない

もう一つは、キャンバーは付くけど、ホイールはフェンダーの内側にあまり入らないという事です。

 

キャンバーを付ける目的として、フェンダーの外に飛び出してしまうようなホイールを、フェンダー内に収めたいというケースが多いです。

 

しかし、キャンバーアダプターを取り付けると、ナックル(ハブ)が車体の外側にオフセットされるカタチになるため、思いの外ホイールが内側に入りません。

 

キャンバーアダプターを取り付けたけど、イメージと違った…

 

そんな風に言って、すぐに外してしまうユーザーも多いです。

 

僕の周りにもチラホラそんな方がいらっしゃるのが事実です。

 

ホイールをフェンダー内に収めたいのであれば、アッパーアーム側でキャンバーを付けるのが有効的です。

 

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まとめ

キャンバーアダプターのメリット・デメリットについて解説しました。

 

デメリット

  • 車検に通らない
  • ボルトが緩むリスク
  • ホイールのインチが限られる

 

メリット

  • 価格が安い
  • 取り付けが楽
  • キャンバーが付く
  • 車高が下がる

 

メリットが多い一方でデメリットも少なくありません。

 

しかし、購入前に把握しておけば、それほどデメリットに感じない方も多いはずです。

 

キャンバーアダプターを購入する前には、しっかりメリットとデメリットを把握しておきましょう。

 

それでは。

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