時々このような事を聞かれることがあります。
ロアアームを調整式に変えてキャンバーを付けたのに、ホイールが全然収まりません。何故でしょう…?
そこでこの記事では、ロアアームでキャンバーを付けても太いホイールは収まらないハナシをしていきます。
ロアアームでキャンバーを付けても太いホイールが収まらない理由
ロアアームを延長したり、調整式に変えてキャンバー角を付けても太いホイールは入りません。
※ハミ出たホイールを収めることは出来ない。
理由はシンプルで、ナックル(ハブ)の頂点位置が変わらないためです。
キャンバー=ホイールが内側に入り込む
このように解釈している方をたまに見受けますが、必ずしもそうとは限らないです。
ロアアームでキャンバーを付けると、ホイールの下側が出てくるイメージです。
こちらの2枚の画像は、ホイールオフセットは全く同じで、下側の写真はロアアームが30ミリ伸びている状態です。
キャンバーアダプターも然り
以前、ISを所有している時に、キャンバーアダプターの取り付けを行っていたのですが…(先程乗せた写真がまさに。)
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こんな質問を1度頂きましたが、キャンバーアダプターもロアアームでキャンバーを付けた時と同様のことが起こります。
理由も全く同じです。
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ロアアームでキャンバーを付けるとこうなる
文章だけでは上手く伝わらない人もいると思いますので、ロアアームを延長した写真と延長前の写真を比較しておきます。
同じ車でアッパーアーム側だけを短縮した画像もあるので合わせて載せておきます。
■延長前
■延長後
※車高も一緒に下がっている形になっているので、それなりに入り込んでいるようにも見えるけど…
ちなみにこの時のロアアーム延長量は20ミリほどです。
さらにこちらの画像は、ロアアームを純正調に戻して、アッパーアームを25ミリ短くした様子になります。
これらを見比べると、キャンバー変化とホイールの動きがよく分かると思います。
ロアアームを20ミリ伸ばしても収まらなかったホイールも、アッパーアーム側を短縮してキャンバーを付けるとこれだけの差が生まれます。(当然ですが。)
最終的には、アッパーアームも短縮しつつロアアームも伸ばしているんですけどね。
まとめ
ロアアームでキャンバーを付けると、太いホイールは履けません。(正確にはハミ出たホイールは収まらない。)
ハミ出たホイールが全く入り込まない訳ではないですが、ほとんど入り込まないと思ってもらえれば。
ホイールの下側が出てきます。
この記事で話していた内容は、ダブルウィッシュボーンやマルチリンクのサスペンション構造向けのハナシですが、ストラット構造でも同じ結果になります。
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それでは。
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