先日、スロットルボディの洗浄をしたところ、洗浄後よりアイドリングが1500〜2000回転ほどになってしまい、アイドリングが下がりません…。これは何が原因でしょうか?
そこでこの記事では、スロットルボディの洗浄後にアイドリングが高くなる原因について紹介していきます。
スロットルボディの洗浄後アイドリングが高くなる原因
スロットルボディの洗浄後にアイドリングが高くなってしまい、エンジンの回転数が落ちないケースでよくある原因が、スロットルバルブのバタフライ部分に塗られている【モリブデンコート】を落としてしまったことで、隙間が出来てしまっているケースです。
ワイヤー式のスロットルボディの場合は、スロットル内径のバタフライの径がほとんど同じでクリアランスが無い設計になっています。
その反面、電子制御式のスロットルボディの場合は、ワイヤー式に比べてやや隙間がある状態。理由は、アイドリング時に、微妙にスロットルを開閉している状態を作るよりも簡単で合理的だからです。(多分。)この隙間をある程度埋めてクリアランス調整しているのが、モリブデンコートになります。
モリブデンコートを洗浄によって取り除いてしまうことで、バタフライバルブのクリアランスが多くなり、エアーの流量が増えたことがアイドリングが上がってしまった原因です。
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対処方法
スロットルボディの洗浄時にモリブデンコートを汚れと一緒に洗ってしまった場合は、再度バタフライバルブにモリブデンコートを塗ってやれば、再度適正なクリアランス量になり、洗浄前と変わらないアイドリングを保つことが可能です。
ちなみにこちらがモリブデンコートです。
こちらを購入して、ハケにてスロットルのバタフライバルブの淵にモリブデンコートを塗ってやれば、クリアランスが狭くなり、アイドリングの回転数が下がります。
もし今後スロットルボディの洗浄をするような機会があれば、注意して下さい。
ワコーズさんから発売されているスロットルボディの洗浄剤は、バタフライバルブに塗ってあるモリブデンコートを落とさない成分らしいのでこちらを使用することをお勧めします。
まとめ
スロットルバルブの洗浄後にアイドリングが高くなってしまうケースは、バタフライバルブのモリブデンコート(スロットルコート)も一緒に剥がしてしまったことで、クリアランスが大きくなりエアの流量が増えていることが原因になっているケースが多いです。
知人の車屋さんでも、過去に数名だけ自分でスロットルバルブの洗浄をしたところ、アイドリングが高くなってしまったと。駆け込まれた方がいたようですが、全てモリブデンコートが綺麗さっぱり無くなっていたとのことでした。
この場合、バタフライバルブの淵に再度、モリブデンコートを塗ってやれば、問題解決しますので、それほど慌てなくても大丈夫です。
それでは。
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