先日、ミニクーパー用に新しくホイールを購入したのですが、フロントのホイールが個人的には出過ぎており、少しでも何とかしたい…。
そこでストラットを固定するための、取り付け穴を長穴加工し、キャンバー調整を行いましたので、ストラットタワーの取り付け穴を長穴加工する方法について簡単に紹介していきます。
使用する道具
- リューター
- マスキングテープ
- ノギス
取り付け穴の長穴には、リューターと超硬バーを使用しています。
ストラットタワーの取り付け穴を長穴加工
まず初めに、ストラットタワーの取り付け穴にマスキングテープを貼って、削る場所を押さえておきます。
今回、長穴加工した車両に関しては、純正の状態から取り付け穴が少し長穴になっている（キャンバー調整が出来るように。）ため、この長穴を目安にマスキングテープを貼っています。
そうではない車に関しては、タイヤと垂直になるようマスキングテープを貼って作業に入ります。
今回、約3mm程度追加で、長穴加工を行いました。
リューターを使用して、長穴加工したあとは加工した部分のバリ取りを忘れずに。表側にも裏側にもバリが出てきますので、そちらを棒ヤスリを使用して、バリ取りをして下さい。
バリ取りが完了したら、車高調を元に戻してみて長穴加工した分、車高調の取り付け位置がズレるかを確認してみて、良ければ車高調を組み付け作業完了です。この時、車高調の取り付け位置が上手くずれない場合は、取り付け穴の長穴加工が均等に出来ていない状態になりますので、削りが甘い部分を再度削り直して調整することをお勧めします。
※車高調のセレーションボルトが奥までドン突くか否か。
- 上側 長穴加工後
- 下側 長穴加工前
微々たるものですが、ホイールがお気持ち程度内側に入りました。
正直なところ、一般的なストラットであれば、ストラットの下側ナックルを固定するところの穴を長穴する方法をお勧めしますけどね…。今回の車両は、差し込みストラットだったので、この方法を取りましたが。
加工後は使用するナットに注意
今回の車両のように、もともと長穴になっているケースに関しては、あまり関係ありませんが、そうで無い車両で長穴加工をされる場合は、ストラットを固定するナットに注意です。
上の画像の通り、長穴加工後はあたり面積が広いナットを使用してやることをお勧めします。
ナット形状で言うと、【フランジナット】と呼ばれることが多いナットになります。（ホームセンター等で入手出来るナットを使用することはお勧めしませんが…。）
過去に、軽自動車のストラットタワー部分の長穴加工した際には、BMW純正のナットを使用しておりました。元々ストラットタワーが長穴になっている車の場合、経験上全ての車両でこのタイプのナットが使用されておりますので、その車種からナットを拝借するのが良いかなと思います。
まとめ
ストラットの取り付け穴を長穴する方法でも、微々たる調整キャパではありますが、キャンバー角の調整をすることが可能です。
純正の状態から、ここでキャンバー調整ができるように長穴加工されている車もあったりするぐらいです。
長穴加工後は、使用するナットに注意する点と、ストラットタワー部分のリブと車高調のトップナットが干渉する可能性がありますので、そちらも気にしてやる必要があります。
今回、調整式のピロアッパーマウントとの併用ということもあり、トップナット部分のクリアランスがかなり狭くなったため、タワー側のリブ部分もお気持ち程度削っておきました。ハンドルを切れば、ナット部分は回転しますし、走行時には車高調の角度も変化するため、静止状態で干渉しなくても、走行時に干渉する可能性があるので、その辺りも頭の片隅に入れておくことをお勧めします。
それでは。
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