すでに調整式のアッパーアームを取り付けているけど、もう少しだけキャンバーが欲しい…
こんな相談を友人から受けまして…。
アッパーアームの逆付けを行いましたので、この記事では逆付けに付いて少しお話ししていきます。
この画像のように、アッパーアームのボールジョイントがボルトで固定するタイプのものを使っている向けの情報です。
アッパーアームを逆付けする
アッパーアームを逆付けするとは、ボールジョイントを反転させて固定させるという意味です。(実際に多くの人がこのやり方を逆付けと呼んでいるのかは知りませんが…。)
すでにご存知の方もいらっしゃる方もいるかも知れませんが、キャンバー角の調整キャパが増えます。
※形状によっては変わらない、もしくは出来ない事も有ります。
■正規の取り付け
※ボルトは仮止め状態です。
■逆付けした場合
正規の取り付けと、ボールジョイントを逆付けを比較するとボールジョイントの位置が手前に来るのが確認出来ると思います。
アッパーアームを逆付けする場合、ボルトを6本全て外してボールジョイントを反転させて取り付けるだけです。
ボールジョイントの位置が手前にズレるという事は、ナックルにその分角度が付くのでキャンバーを付ける事が可能です。
アッパーアームを逆付けする際の注意点
アッパーアームを逆付けすると、キャンバー角の調整キャパを限界突破出来るのですが…
注意点が2つあります。
- ボールジョイントの干渉
- ナックルと車高調のクリアランス
もっと細かく説明していきます。
ボールジョイントの干渉
アッパーアームを逆付けする場合は、ボールジョイントおよび、ゴムブーツがどこにも干渉せずに可動出来るかを確認します。
特に、ボールジョイントのゴムブーツが何処かに干渉していて、すぐに破れてしまう可能性もあります。
ゴムブーツが破れてしまうと、ボールジョイントにガタが発生してしまう原因にもなりますので確認しておきましょう。
車高調とナックルのクリアランス
アッパーアームを逆付けする事で、今までよりも車高調とナックルのクリアランスが狭くなります。
また、アッパーアームと車高調のクリアランスも見ておく必要があります。
どちらか一方でも干渉してしまう場合、走行は出来ませんので、アッパーアームを取り付けた時点で確認しておきましょう。
万が一、干渉してしまっている状態で走行を続けると、ナックルが折れる可能性があります。
ここが干渉してしまう場合は、車高調に調整式のピロアッパーマウントを導入することで、回避可能です。詳しい説明はこちらの記事でしております。
まとめ
アッパーアームのボールジョイントを逆付けすると、【5〜10ミリ】程度ではありますが、アッパーアームの長さを実質的に縮めることが可能です。
たかがその程度かよ。
そんな風に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、もう少しだけキャンバー調整がしたい!という方にとっては有効です。
くれぐれもこの3つは取り付け後に確認してから、走行するようにしましょう。
- ボールジョイントの干渉
- 車高調とナックルの干渉
- アームと車高調の干渉
真似される方は自己責任でお願いします。
それでは。
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