キャンバーを付けてから内減りが酷いです…。これって何か良い対策方法はありませんか?
先日、このような質問を頂きました。キャンバーを付ける上で一番多い悩みかもしれません。
そこでこの記事では、キャンバーを付けた際の内減り対策方法はあるのか?と言うテーマでお話ししていきます。
結論、出来る事はあるが、根本解決は無理。(故意的にキャンバーを付けてるのであれば。)
【キャンバー】内減りの対策方法はありますか?
キャンバーを付けたことによる、内減りは物理的な物なので根本的に解消する事は出来ません。
キャンバーを付けた事で内側のタイヤだけが接地し、外側のタイヤが浮いてしまっているため、内側の負担は計り知れません。
本来なら二人で運ぶような重さの荷物を一人で運ばせているような重労働をさせている訳ですから…。
少しのキャンバー角でもよくよく見ると、外側のタイヤは浮いているのが確認できる上、走行時はもっと外側が浮く形になります。
残念ですが、内減りを根本的に対策するとなれば、キャンバーを起こす以外方法はありません。
タイヤの内減り対策方法
キャンバーを付けた事で内減りしてしまう際に出来る対策は以下の通りです。内減りの対策というか、タイヤの減りを暖和させる方法ですね…。
- アライメントを取る
- 硬いタイヤを使う
- タイヤを裏組する
もし、タイヤの減りが異常な場合は、アライメントを取ってやる事で、改善することが可能です。
それに加えて、タイヤの持ち(摩耗スピード)だけ気にされるようなら、アジアンタイヤでかつ硬いタイヤ(ゴムが硬い)を使う事で減りが遅くなります。
中国製のタイヤが硬い傾向にあります。何かマズイ物質でも混ぜているのかもしれません。(軽い冗談だけど、本当かも。)
あとは、タイヤの減り具合を定期的に確認しつつ、ワイヤーが出てしまう前にタイヤを裏組し、タイヤのトレッド面を両側綺麗に使うことぐらいが最低限出来ることです。
左側のタイヤは裏組を行い、左右のトレッドを順番に使った画像です。真ん中のトレッドだけが残るという奇妙な減り方ですね…。
ナチュラルキャンバーなら起こすという選択
自分でキャンバーを付けたわけでなく、車高を下げたことでキャンバーが付いちゃって…。
このようなナチュラルキャンバーに対する内減りに悩んでいるのであれば、解決方法はいたって簡単です。キャンバーを起こしてあげればOKです。
キャンバー角はネガティブ方向に倒すだけではなく、ポジティブ方向に起こしてやることも可能です。
メーカーによっては、ナチュラルキャンバーを起こしたい人向けに、純正と長さが異なるアッパーアームを商品化しているケースもあります。
もし、ナチュラルキャンバーによる内減りに悩んでいるのであれば、アッパーアームを交換してキャンバーを起こしてやる手段を取られるのが手っ取り早くおすすめです。
また車種によっては、純正アームの取り付けボルトが偏心カムになっており、純正アームのまま調整が可能な場合もあります。
偏心カムについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
自らキャンバー角をネガティブ方向に調整したのであれば、タイヤの内減りを根本的に対処する方法はありません。
せめても出来る事はこのぐらい。
- アライメントを取る
- 硬いタイヤを使う
- タイヤを裏組する
もし、ナチュラルキャンバーによるタイヤの内減りに悩んでいるのであれば、アッパーアームを交換してキャンバーを起こしてやりましょう。
車種によっては、純正アームの取り付けボルトが偏心カムになっており、純正アームのままキャンバーを起こすことが出来る場合もあります。まずは、そちらを確認してみて下さい。
それでは。
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