モンキーのエンジンの調子が悪く、エンジンを点検しているとバルブタイミングが少しズレていました。バルブタイミングを合わせようと調整しても、上手いことバルブタイミングが合いません…。これは何が原因でしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーのバルブタイミングがズレる原因と合わせて、調整しても上手いことタイミングが合わないケースについてお話ししていきます。
【モンキー】バルブタイミングがズレる原因
モンキーのバルブタイミングがズレている原因は、以下の要因が考えられます。
- カムチェーンが伸びている
- カムチェーンのテンションが正しくない
- 腰上の組み間違い
バルブタイミングが今までは合っていたのに、ズレ始めているケースにおいては、ほとんどの確率でカムチェーンの伸びが原因です。
チェーンが伸びることで、バルブタイミングがズレているケースが最も多いかと思います。
カムチェーンに全くテンションが掛かっていない場合も、カムスプロケットの印とシリンダーヘッドの切掛けの位置が微妙に合わない状態になりますが、それでも半コマのズレは生じません。
チェーンにテンションが全くかかっていない状態がこれ↓
腰上の組み間違いに関しても、以下のようなことがあれば、バルブタイミングがズレることもあります。
- ガスケットが2枚入っている
- ボルトの締め付けトルクが緩々
調整してもバルブタイミングが合わないケース
バルブタイミングがズレていることに気が付き、バルブタイミングを再度調整しようとしたけど、どうしても半コマ分だけバルブタイミングがズレてしまう…。
このケースにおいては、確実にカムチェーンの伸びが原因です。
チェーンがある程度伸びてしまうと、半コマ分タイミングがズレる現象が起こります。チェーンのコマを1コマズラすと、ヘッドの切掛けを少しオーバーしてしまう状態。はたまた行き過ぎたかな?と思って、チェーンの位置を1コマ後退させると今度は切掛けより手前にマークが来る。
この場合、カムチェーンを新品に交換する他対策はありません。早めのカムチェーン交換をお勧めします。
新品のチェーンと並べても僅かな違いしかありませんが、その僅かな違いでバルブタイミングがズレてしまいますよ。
まとめ
モンキーのバルブタイミングがズレる原因の多くは、カムチェーンの伸びが原因です。
カムチェーンの伸びが発生している場合、バルブタイミングを確認するための、スプロケットの合マークとシリンダーヘッドの切掛け部分が微妙にズレる症状になります。
※半コマズレの状態。
カムチェーンを新品に交換してやれば、バルブタイミングの問題は解決します。
1コマ分のズレに関しては、エンジンの組み間違いが原因かと思います。再度虎の巻を読みながらエンジンを組み直すか、潔くバイク屋さんに見てもらうことをお勧めします。
それでは。
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