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キャンバーアームは調整式と固定式どちらがおすすめ?

 

キャンバーアームの購入を見当しているのですが、調整式を購入するか固定式を購入するかで、迷っています…。どちらが良いと思いますか?

 

先日、当サイトの読者様よりこんな質問を頂きました。

 

そこでこの記事では、キャンバーアームは調整式と固定式どちらがお勧めか?と言うテーマでお話ししていきます。

 

結論、人による。弄り方であったり、その人の性格であったりと…。色々細かくお話ししますが、あくまでも個人的な意見になるので、1つの参考にしてもらえば幸いです。

 

 

目次

調整式と固定式どっちが良い?

 

キャンバーアームの調整式と固定式にはそれぞれにメリット、デメリットが存在します。

 

そのため、使う人によって良し悪しがあると思います。人によって、どちらの選択が正しいかは異なると言うことです。

 

  • 調整式が向いている人
  • 固定式が向いている人

 

それぞれの特徴を簡単に説明していきますので、自分にはどっちが向いている(合っている)のか、判断して頂くのが賢明かと思われます。

 

調整式が向いている人

 

調整式のキャンバーアームが向いている人は以下の通りです。

 

  • バランスを見ながらキャンバーを決めたい
  • ツライチにしたい
  • 自分で調整が出来る人
  • ホイールに合わせてキャンバー角を決める
  • 後々ホイールを変えるかもしれない
  • 気が変わりやすい人

 

車体のバランスを見ながらキャンバー角を決めたい人は、固定式ではなく調整式を購入することを強くお勧めします。

 

あと、ツライチにしたい人も、絶対調整式をお勧めします。

 

 

車って左右きっちりの寸法(左右完全対称)ではなく、絶対にズレがあります。溶接による歪みや、サスペンションメンバーの固定位置などなどが理由に挙げられます。

 

サスペンションメンバーの固定は、位置決めピン等があるわけでは無いので、取り付け方によってどちらかに寄ってしまいます。サスペンションメンバーが1ミリでもずれれば、アームの位置関係、ハブナックルの位置。すべてが微妙にズレますね。

 

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何が言いたいかと言うと、固定式アームがいくら精度良く短縮されていても、車体に取り付けた際に、微妙に角度のズレが生じたり、そものも左右でホイールの出ズラが1ミリズレているかもしれません。

 

そうなると、キャンバー角を決めてからホイールを購入したとしても、微妙に左右均等なツライチにならず、満足出来ない歯痒い状況になり得ることすら想定されます。

 

僕自身がこれまで乗ってきた車の、あまちゃんなツライチ具合でも左右で、ボルト半周分長さを変えているケースはザラにあります。(ボルト半周はあくまでも例えの話ですが…。)

 

 

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固定式が向いている人

 

固定式のキャンバーアームが向いている人は以下の通りです。

 

  • とりあえずキャンバーが付けば良い
  • ツラウチにセッティングする
  • キャンバー角に合わせてホイールを選択する
  • 細かく角度を気にしない

 

固定式のキャンバーアームは、調整が出来ない代わりに、調整部の固着に悩まされるリスクは無いし、コストも安く済みます。(商品価格に加えて取り付け工賃も。)

 

それに細かい調整が効かないので、キャンバー角にあれやこれや無駄に迷わずに済みます。

 

そのため、キャンバー角をある程度の理想内に収められたら、あとは気にしない。と言う人であれば、調整式のキャンバーアームよりも、固定式のキャンバーアームの方が向いていると個人的には思います。

 

キャンバー角に合わせてホイールを購入し、かつホイールをツラウチにする人とかですね。

 

 

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車高によってもキャンバー角に違いが出るものの、固定式のキャンバーアームでもある程度は装着後のキャンバー角を把握することが出来ますので、それで十分ならば、あえて調整式を購入しなくても良いと思います。

 

車種によっては、アッパーアームやロアアームの取り付けボルトで多少調整が効く車もあるので、純正の偏心カムを併用することで、固定式アームでも多少の調整が可能だったりします。

 

 

純正偏心カムを使ったキャンバー調整方法は、こちらの記事でご確認下さい。

 

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キャンバーアームに交換する側のアームに、偏心カムボルトが使用されている場合、社外品の固定アームに交換したことで調整が出来なくなる場合もあるので、そこも注意です。

 

大概の場合は、車体側の固定穴が長穴になっているケースが多かったりしますが、中にはアーム側のボルト穴が長穴になっていることがあったりするためです。

 

※僕自身が見てきた車では、レアケースですが…。

 

 

まとめ

 

僕自身が社外品のキャンバーアームを購入する場合は、100パーセント調整式のキャンバーアームを組み付けています。

 

過去一度、エリシオンで純正アームを加工したので、固定式を使用したことがあるぐらいであとは、すべて社外品の調整式アームを使用しています。

 

同じ長さのアームを組み込んでも、左右でホイールの出ズラが微妙にズレたりする事は当然想定出来る内容なので、ツライチにしたい方や神経質に左右差を気にされるような方であれば、間違いなく調整式をお勧めします。

 

エリシオンに使用した固定式の加工アームは、ツライチにするため現車合わせで、アーム長を調整しながら本溶接して作成しています。そのため、最終的に左右で長さが1ミリ前後異なった記憶があります。

 

 

ツラウチで、少し余裕を持ったセッティングにするようなケースであれば、固定式は細かいことを気にしなくていいし、コスト面強度面に優れるので、それなら調整式である必要も無いかもしれません。

 

調整式のキャンバーアームが組み込まれていても、取り付け時に調整をし終えたら、その後乗り換えるまで調整されずに一生を終えるキャンバーアームも多いと思います。

 

最終的にどっちが良くて、どっちが悪い。と言う問題では無いので、自分の使用方法にあった方を選択する他ありません。

 

それでは。

 

 

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